介護の仕事に興味がある方や、これから始めようと考えている方にとって、現場のリアルな状況を知ることはとても大切です。今回は、介護施設で働く人たちの声をもとに、現場の現状や課題についてご紹介します。
日本では高齢化が進んでおり、65歳以上の人口は2024年時点で総人口の約29.3%を占めています。これに伴い、介護サービスの需要も増加しています。要介護者数は2024年で約693.5万人とされ、今後も増加が予想されています。
介護業界では、職員の人手不足が深刻な問題となっています。2025年には約38万人の介護職員が不足すると予測されています。この背景には、少子高齢化や労働人口の減少が影響しています。
介護事業所の経営も厳しい状況が続いています。2024年には、介護事業者の倒産件数が過去最多の172件となりました。特に訪問介護やデイサービス、有料老人ホームでの倒産が増加しています。
介護業界では、外国人介護職員の受け入れが進んでいます。2023年度の調査によると、外国籍労働者を受け入れている事業所は13.4%でした。今後も受け入れを拡大する意向を示す事業所が増えています。
介護現場では、介護ロボットやICT機器の導入が進められています。これにより、職員の業務負担の軽減や効率化が期待されています。しかし、導入にはコストや研修などの課題もあります。
介護業界は、高齢化の進行や人手不足、経営の厳しさなど多くの課題を抱えています。しかし、外国人職員の受け入れや技術の導入など、改善に向けた取り組みも進められています。介護の仕事に興味がある方は、現場の状況を理解し、自分に合った働き方を見つけてください。