2024年12月18日
訪問看護師として多くの利用者宅を訪れる中で、トイレの利用はデリケートな問題です。利用者のお宅でトイレを借りることは通常避けられますが、その理由と状況に応じた対処法をご紹介します。
訪問看護の基本方針として、感染予防と利用者のプライバシー保護のため、利用者宅のトイレは使用しないことが推奨されています。追加の水道代や私物使用に対する抵抗感、プライバシーの侵害や不快感の可能性を避けるためです。
訪問前に自宅や事業所でトイレを済ませることが基本です。しかし、長時間の訪問や移動が必要な場合は、公共施設やコンビニエンスストア、ドラッグストアのトイレを利用することが一般的です。これらの場所は訪問ルート上で事前にチェックしておくと良いでしょう。
避けられない緊急時には、利用者や家族に状況を説明し、トイレを借りることがあります。この際、使用後は清潔に保ち、除菌クリーナーで拭くなど丁寧な対応を心掛けます。また、感謝の意を示し、トイレットペーパーを使い切った場合は適切な対応を伝えます。
訪問看護師としてトイレの問題は避けて通れない課題ですが、利用者宅でのトイレ使用を控え、外出先でのマナーを守ることはプロフェッショナルとしての信頼性を保つ上で重要です。適切な対応は地域での看護師の印象を形成し、利用者獲得にも繋がる可能性があります。
参考URL:訪問看護のリアル「トイレはどうしているの?」